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投稿日付:16/03/09 23:37
 
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普段の釣りとは関係のない書き留めとして、忘れぬようにメモをしておきたく思う。


柄にもなく、ネットサーフィンをしているうちに、恋愛漫画(笑)にたどり着き、読みふけってしまった。

そこで思い出したのだが、随分と大昔、この俺にも最高に愛しい愛しい彼女がいたのだ。


二人とも若すぎたので、とっくにそんな関係ではなくなっているのだが。

高校の同級生だった彼女は、21の頃、酒に溺れ、独りよがりだった俺の目の前に彗星の如く現れて、俺はその時に、特殊な形で童貞を卒業したのだ。
客観的に思い返せば、その時から彼女に依存し過ぎてしまい、また、お互いに、甘酸っぱい感覚と、ゆがみ、ひずみが絶妙に絡み合った、月並みとはかけ離れた、いびつな恋愛を謳歌していた。

当時茨城に住んでいたのにも関わらず、神奈川まで会いに行く電車賃すら持っていなくても、自転車で会いに行ったりもしたものだ。
彼女のためならば、職場すら近くに変えてしまうなど、とても不思議な力が作用していた。

事実上相思相愛だったと思いたい。
そうでもなければただのストーカーとして通報されてしまっただろう。

若かったのだろう。





彼女の恋愛遍歴はとてもいびつで、21の頃、出会った日にその話を延々聞いたのだが、とても聞くに耐えられなく、泣いてしまいそうになった記憶がある。
そんな彼女から「大丈夫だよ」となだめられながら、そのまま童貞を卒業したのである。

もちろん恋やら愛やらの理想が、ものすごくピュアだった俺としては、絶望と絶頂が交錯するショッキングな経験として、いまだに忘れられない出来事である。
調教といえば、そういう形の付き合い方でもあったのかもしれない。
俺もまた、一つの恋愛遍歴として、彼女との出来事はいびつなもので終わってしまった。

付き合ってから終わったのはすぐだった。



そんな彼女とは半年に一度は食事に行き、お互いの生活の定期報告をそれとなく話し合っているのだが(それもおかしな話ではあるが)、2日前に、とある神奈川県内のコンビニ前で井戸端会議をしたのである。

相変わらず彼女は、どの男とは喧嘩ばかり、あの男は最近構ってくれないなど、複数人の男性の話を嬉しそうに話す。
そんなならいつまでも俺を呼び出すほどまで依存するなよ。

付き合っている間もそんな話ばかりで、気持ちがおかしくなりそうだったっけな。
もしも俺が正義のヒーローなら、いつか彼女を歪めた男を葬ってやるほかないだろうな。

そんな俺はというと、どうやら極端に冷めてしまっているらしい。
それもそうかもしれない。
感情的になると、見境なく怒り狂って八つ当たりしていたのだから。
今となっては、そこまで感情的になることもあるまい。


目ばかり見られる。目が半開きなのは生まれつきだ。
確かに目の下のクマがいつまでも消えないし、常に目は半開きで、目力がない。
だからと言って半開きを指摘されても困る。

彼女の意見を否定すると、話す時間が長引く。
ややこしくなるので、肯定だけする。そんな作業のようなやり取りは、はたから見たら仲のいいカップルに見えていたのかもしれない。

今年で、お互いに29歳になる。
30までに結婚相手が見つからなければ、地元に帰るらしい。
どこ行ったって、お前には毒にしかならねえだろ、と、からかいたかったが、やめた。

さすがにもう、かわいそうだ。



いいんじゃねえの。俺の分まで地元のうまいもん食って暮らしゃいい。

そう言うと、俺の事を放っておけないと言う。
別れた身だろ。もういいと思うんだ。
現状仕事を変えられないし、釣りが生き甲斐なのだから。

もう俺には釣りしかないんだ。釣りがいいんだ。

だからもうやめよう。体を大切にしよう。もう実家に帰ってくれ。

常に死んだような顔の俺に、下から覗き込みながら「今度はいつ会えるの?」と聞かれた。

カップルじゃねえだろ、そろそろ帰るぞとはぐらかした。

彼女だとかパートナーだとか、もうそんな心の余裕は持てない。
きっとそれは寂しいけれど、釣りの邪魔にしかならない。



会社の知り合いに「甘酸っぱい恋愛なんかしたいなあ」などとつぶやくものなら、

「溜まってんのか?風俗行って抜いてこいよ~」
などと笑われるだろうな。

そんな、思い出し話。





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