ジャパンカップ磯・東海予選レポートの巻
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投稿日付:13/05/31 20:51
皆さんよろしく
《大会レポート》
2013年5月25日、シマノ・ジャパンカップ(磯)東海予選に参加しました。
この予選を突発することが、この春の最大目標でした。
去年は抽選に外れて、参加することさえできませんでしたが、やっと舞台に立つことができました。
抽選の結果、私は妻良地区の沖磯「サントウの南」に上がることになりました。
6時間で釣り上げた25cm以上のメジナ5尾の重量で勝負です。
1便の18名中1位のみが予選を通過できます。5%の狭き門。
この試合で求められているのは、アベレージ的な釣果ではなく、圧倒的に突き抜けた釣果、つまりマルチ40(40cm級の複数釣果)なのです。
例年、5尾4kg前後が入賞圏内となっています。
32~34cmアベレージに40cm級が2枚加われば4kgになる計算です。
作戦としては足の裏サイズのメジナはエサ取りとして無視して、重量が軽い尾長も同様に無視。
30cm以上の中型口太の群れの居場所を探りながら、40cm級との間合いを詰めていくイメージで試合に望みました。
さて、釣り座選択の優先権があった私は、本命とおぼしきサントウの中央に釣り座をとりました。
この磯には過去に何度か上がったことがあったので、このハエ根の際で、朝の一発に期待しての選択でした。
前下がりの地形でハエ根がだらだらと落ち込んで、7m先でストンと垂直に落ち込んでいる。そこは潮目ができやすくて良いポイントになります。
ただ魚を掛けてから、すぐに魚をハエ根の上に引きずり上げることができなければ、バラシにつながります。思い切った強気のやり取りが重要です。
潮は壁にそって左右に流れることが多いのですが、朝一は大潮の満潮で、潮は止まっていました。
沖はかすかに潮が動いているが、20~30m沖にボラがいるぐらいで、メジナの反応に乏しい感じ。
すぐに沖を見切って際釣りに徹することにしました。
5時間ぐらいかけてじっくり際を攻め続けました。
際釣りは魚が喰ったら直ちに戦闘に突入するので、気が抜けず、非常に神経が疲れる釣りになります。
一発でかいヤツがかかるも、これは45cm近いイスズミでした。
しかも、バラシてしまう。
ハエ根の上に引っ張り上げるところまできたが、再度の突っ込みで潜って行かれた。
イスズミが下を向いてしまうと、止められるものではない。2号ハリスが弾け飛んだ。
前半の3時間で36cmまでのメジナを3尾、キープすることができた。
ここで釣り座交代の時間になる。
すると、本当に嘘のようだが、交代した瞬間、きれいに潮が流れ出し、磯際をかすめて伊浜方向へ流れていくではないか。
妻良湾から出てくる潮が反転して、磯際にぶつかって、ヨレができていた。回りにいた6人が撒いたこませは全部そこの磯際にたまる。
よだれが出そうな絶好のポイントである。
そこはさっきまで私が立っていた場所。
嘘でしょ!?
(^∧^)
竿2本ぐらいのたなで35cm前後のグレが青白く光って泳ぐ群れが見えている。
だがしかし、ルール上、もうそこには仕掛けを入れることはできません。
隣の選手は3時間で十何尾と固め釣り、40cm近い尾長も取って優勝しました。
「桜匠グレ」という環付きウキを使いこなし、3ヒロの長ハリス仕掛けを、際に差し込んでは張り戻し、と的確な技術で攻めていました。
バラさないし、取り込みがとても上手い方だなあと感心しました。
完敗でした。
私が釣り座選択を逆にしていれば、私が爆釣を味わえたのかも知れないが、それは自然のこと、予測できないし、結果論というものである。
同じ様にハエ根の際で尾長を取れるとは限らないし。
それよりも、たった7m横の釣り座で優勝級の爆釣がありながら、左の私0尾、私の左の選手1尾、さらに左の選手0尾という圧倒的な差が付く、メジナ釣りの恐さを味わったことが印象深かった。
『コマセは魚を寄せるのでなくて、そこにいる魚のスイッチを入れるだけ?
コマセが魚を動かすのではなくて、コマセが魚に向かって行くだけ?
コマセで動かせられるのは小さい魚だけで、大物は根から移動しない?』
優勝した選手に教わった「仕掛けを根に差して釣った」という言葉からヒントを得ました。
同じ「環付きウキ使い」同士の闘いで、破れてしまったのは悔しいのですが、環付きウキの真骨頂「張り戻し」「誘い」の有効性が実証されたのもまた事実なので、これらの技を使いこなし、来年のチャレンジに繋げられたらと思います。
(写真はシマノのホームページよりお借りしたものです。5位に宮城県の釣り仲間・黒川さんが滑り込み入賞しました。おめでとうございます。セミファイナルも頑張ってください^^)
ーーーーーーーーーーー
シマノのホームページでも詳しくレポートされています。どうぞご覧ください↓↓↓
http://fishing.shimano.co.jp/event/2013/japan_cup/iso/result/toukai_a.html
2013年5月25日、シマノ・ジャパンカップ(磯)東海予選に参加しました。
この予選を突発することが、この春の最大目標でした。
去年は抽選に外れて、参加することさえできませんでしたが、やっと舞台に立つことができました。
抽選の結果、私は妻良地区の沖磯「サントウの南」に上がることになりました。
6時間で釣り上げた25cm以上のメジナ5尾の重量で勝負です。
1便の18名中1位のみが予選を通過できます。5%の狭き門。
この試合で求められているのは、アベレージ的な釣果ではなく、圧倒的に突き抜けた釣果、つまりマルチ40(40cm級の複数釣果)なのです。
例年、5尾4kg前後が入賞圏内となっています。
32~34cmアベレージに40cm級が2枚加われば4kgになる計算です。
作戦としては足の裏サイズのメジナはエサ取りとして無視して、重量が軽い尾長も同様に無視。
30cm以上の中型口太の群れの居場所を探りながら、40cm級との間合いを詰めていくイメージで試合に望みました。
さて、釣り座選択の優先権があった私は、本命とおぼしきサントウの中央に釣り座をとりました。
この磯には過去に何度か上がったことがあったので、このハエ根の際で、朝の一発に期待しての選択でした。
前下がりの地形でハエ根がだらだらと落ち込んで、7m先でストンと垂直に落ち込んでいる。そこは潮目ができやすくて良いポイントになります。
ただ魚を掛けてから、すぐに魚をハエ根の上に引きずり上げることができなければ、バラシにつながります。思い切った強気のやり取りが重要です。
潮は壁にそって左右に流れることが多いのですが、朝一は大潮の満潮で、潮は止まっていました。
沖はかすかに潮が動いているが、20~30m沖にボラがいるぐらいで、メジナの反応に乏しい感じ。
すぐに沖を見切って際釣りに徹することにしました。
5時間ぐらいかけてじっくり際を攻め続けました。
際釣りは魚が喰ったら直ちに戦闘に突入するので、気が抜けず、非常に神経が疲れる釣りになります。
一発でかいヤツがかかるも、これは45cm近いイスズミでした。
しかも、バラシてしまう。
ハエ根の上に引っ張り上げるところまできたが、再度の突っ込みで潜って行かれた。
イスズミが下を向いてしまうと、止められるものではない。2号ハリスが弾け飛んだ。
前半の3時間で36cmまでのメジナを3尾、キープすることができた。
ここで釣り座交代の時間になる。
すると、本当に嘘のようだが、交代した瞬間、きれいに潮が流れ出し、磯際をかすめて伊浜方向へ流れていくではないか。
妻良湾から出てくる潮が反転して、磯際にぶつかって、ヨレができていた。回りにいた6人が撒いたこませは全部そこの磯際にたまる。
よだれが出そうな絶好のポイントである。
そこはさっきまで私が立っていた場所。
嘘でしょ!?
(^∧^)
竿2本ぐらいのたなで35cm前後のグレが青白く光って泳ぐ群れが見えている。
だがしかし、ルール上、もうそこには仕掛けを入れることはできません。
隣の選手は3時間で十何尾と固め釣り、40cm近い尾長も取って優勝しました。
「桜匠グレ」という環付きウキを使いこなし、3ヒロの長ハリス仕掛けを、際に差し込んでは張り戻し、と的確な技術で攻めていました。
バラさないし、取り込みがとても上手い方だなあと感心しました。
完敗でした。
私が釣り座選択を逆にしていれば、私が爆釣を味わえたのかも知れないが、それは自然のこと、予測できないし、結果論というものである。
同じ様にハエ根の際で尾長を取れるとは限らないし。
それよりも、たった7m横の釣り座で優勝級の爆釣がありながら、左の私0尾、私の左の選手1尾、さらに左の選手0尾という圧倒的な差が付く、メジナ釣りの恐さを味わったことが印象深かった。
『コマセは魚を寄せるのでなくて、そこにいる魚のスイッチを入れるだけ?
コマセが魚を動かすのではなくて、コマセが魚に向かって行くだけ?
コマセで動かせられるのは小さい魚だけで、大物は根から移動しない?』
優勝した選手に教わった「仕掛けを根に差して釣った」という言葉からヒントを得ました。
同じ「環付きウキ使い」同士の闘いで、破れてしまったのは悔しいのですが、環付きウキの真骨頂「張り戻し」「誘い」の有効性が実証されたのもまた事実なので、これらの技を使いこなし、来年のチャレンジに繋げられたらと思います。
(写真はシマノのホームページよりお借りしたものです。5位に宮城県の釣り仲間・黒川さんが滑り込み入賞しました。おめでとうございます。セミファイナルも頑張ってください^^)
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ヒラマサ100
[06/02 21:28]
気まぐれな自然を相手に、決められたルールの中でのトーナメントは本当にシビアな世界だということが伝わるレポートですね。
めげずに頑張ってください。
伊豆の地磯師元栄
[06/03 13:12]
-->[ヒラマサ100]さんへ
どうも、ありがとうございます。
対戦相手、魚、自分自身、同時に三つを相手に闘いますからね。
なかなかパーフェクトはむずかしいです。
(>_<)
チヌペンタロス
[06/01 20:27]
ご無沙汰してますm(__)m
大会お疲れ様でした。
残念な結果でしたが、その悔しさの中から学ぶ事って多々有りますよね。
コマセの話し、興味深く読ませていただきました。
メジナとは違うと思いますが、黒鯛の場合にはコマセで捕食スイッチは入らない気がします。やはり、潮の流れ方により活性上がる気がします。
コマセはあくまでも魚の足止め警戒心を解く物で有り、食い気を上げる為では無い様に感じています。
基本的に底にハワセて釣るスタイルですから、食い気の無い時には誘いかけています。
真鯛用の発泡ビーズで針の重さ軽減したりしています。
これからは、コマセのランク落として釣行して見ようと思っています。
大変参考になりました。
PS いつも拍手ありがとうございます。励みに成ります。
伊豆の地磯師元栄
[06/03 12:58]
-->[チヌペンタロス]さんへ
ちょっと長くなりますが、コマセの話は、一ヶ月前の体験がベースになっています。
千葉県の富浦港では、船上からふかせ釣りができるのですが、その釣果を見せてもらえる機会があり、大変な衝撃を受けました。
3時間ほどで40cm以上のクロダイ、メジナばかりがクーラーボックス二個に満タンという圧倒的な釣果だったのです。
その釣り方は、魚の着いている根の潮上に、船をアンカーで固定し、コマセを流します。コマセは値段の安いものでも何でもいいそうです。(当日はチヌベストに沖あみ)
船のトモからウキを流していくと、根のところで面白いようにウキが沈み、大物が次々とかかるそうです。
私は富浦で貧果ばかり続いていたので、富浦は釣れない渡船エリアとの認識でしたが、岸辺のエリアは釣り人が間引いていくから魚が薄いだけで、実は竿の入っていないところには大きい魚がうようよいるという事実を知ったのでした。
おかっぱりでは潮の流れる方向を選ぶことができませんが、爆釣の仕組みを漁師に教わったことは、大きな収穫でした。
回遊魚と磯魚とでは、コマセの効き方にこのような違いがあり、それを釣り大会で追体験できた、という次第です。